梨(わかば)(旧わかばTS56のゲーム、カード日記)

見たアニメや映画、読んだ本の感想と時々表現規制問題について語れればと思っています

劇場版艦これ 感想

秋イベ終了の足音がひたひたと迫っている今日この頃、提督各位は如何お過ごしでしょうか。我が鎮守府は今やっとE2ぶち抜いたところでこれもう(E5抜けるか)わかんなぁなぁ・・・な状態です。そんな状態にもかかわらず(いやそんな状態だからか?)本日劇場版艦これ見に行ってまいりました!ここからネタバレ全力全開で感想書いていくんでまだ未視聴で前情報なしで見たいっていう方は申し訳ないのですがブラウザバックお願いいたします。

 

◇冒頭の夜戦◇

夜の海を敵泊地めがけて侵攻する重巡軽巡で構成された艦隊。加古改二が想定以上にイケメンでちょっと育ててみたいな~って思いました。戦闘シーンもアニメ以上に動いてて思わず息をのみました。特にはぐれイ級を確認した時に艦隊側に一瞬緊張が走るシーンと至近弾を喰らった鳥海が目をやられたとおぼしき描写、それと弾丸を刀ではじく天龍ちゃんがかっこよかったです(あと刀を横に差してる描写もしびれました)艦娘側だけだはなく敵艦隊側の動きも良くて、特に照明弾を撃ち落とすべく被弾どころか沈むの覚悟で水面に躍り出て砲撃するイ級がかっこよかったです。

 

◇如月ドロップ◇

上記の夜戦の結果壊滅した敵泊地からアニメ版3話で轟沈したとおぼしき如月がまさかの出現。輸送ワ級から何か飛び出してきた時はまさかのレ級かとヒヤリとしました。しかも別個体じゃなくて睦月との記憶があったりあざっぽいのがあったりした辺り正直嫌な予感はしてたんですよね・・・艦娘⇒深海棲艦⇒また艦娘のループは世界観考察で割とオーソドックスなものとはいえ救いがない話ですよね・・・全く余談なのですが深海棲艦化していく如月の様子が若干甲鉄城のカバネリみたいでこれウィルスが脳に届く前に何とかすれば深海棲艦化回避できるんじゃないかってのんきな感想抱いちゃいました。cv畠中佑の工作艦娘(んなもんいてたまるか)がいれば艦娘でも深海棲艦でもない存在になれたんじゃないのかなぁ・・・

 

◇空母棲姫の群れと変色海域、そして多段作戦◇

空母おばさんを中心とした艦隊が6つとか正直イベントならぶん投げて掘りやってるレベルですね・・・変色海域の設定(生態系壊滅&いるだけで艤装にダメージ)の設定は面白いと思ったのでどうにかしてゲームでも実装してほしいなとは思いました。あーでも1マス進むだけで3~5のダメージとか地味に中破大破の管理がめんどくさそう・・・今回は変色海域の原因特定とその破壊が目的だったけど、拡大する変色海域からの撤退作戦とかも面白そうだな~とは思いました。

泊地の守りのために割いた最低限の戦力以外を使った総力戦での殴り込みはやっぱり燃えますね!艦隊を幾つかに分けて陽動からの誘導、おびき出した敵の撃滅、突入支援、突入部隊に分けるってのはマブラヴのハイヴ攻略戦みたいだなと思いました(マブラヴ自体は外伝小説読んだだけなんですけどね~)。一航戦と五航戦の絆はいいんだけど後方不確認すぎやしませんかねぇ・・・如月の戦訓がいまいち生きてないのが玉に瑕でした。戦艦棲姫vs大和は一瞬鶴翼の絆の2巻思い出しました。

 

◇如月オルタ◇

変色海域深部に近づいていく吹雪達、しかし海域の特性上吹雪以外の戦力は減耗する一方。そんな絶体絶命の状況で颯爽と助太刀に来たのは艤装をまとい深海棲艦化しながらも戦う如月!この先如月が戦うとしても深海棲艦化如月vs睦月の一騎打ちかと思っていたので完全に想定外でした。如月オルタかっこいいのでゲームでも使いたい・・・

 

◇変色海域中心部と吹雪オルタ◇

変色海域の中心部がFateの聖杯の泥があふれ出る穴に似ていたように感じました。中心部で待ち受けていた吹雪オルタ(深海吹雪)が作りだした精神世界(?)で沈んていく艦娘が一瞬艦の形になる演出が上手いと思いました。最後の吹雪を遠ざけようとする深海吹雪が吹雪の両脚を切った次の瞬間自分の脚も切れてる演出はやっぱり誰かに向けた悪意は回りまわって自分に返ってくるって意味なのかな・・・。そして吹雪が深海吹雪を鎮めた(とりこんだ)ことによって変色海域と深海棲艦達が浄化される中で、如月オルタもまた、あの時言えなかったお別れを睦月に告げ、光の粒子となって溶けるように消えていくという流れには思わず泣きそうになりました。

 

◇鈴熊に天津風時津風

ストーリーには直接絡んでこないものの、鈴谷に熊野、天津風時津風が声ありで登場してくれたのはただただ嬉しかったです。

 

◇全体の感想◇

TV版には絶望しかなかった身としては今回の劇場版はこれ以上にないくらいよかったのです。世界観がイマイチはっきりしないことも批判の対象だったTV版とは違い、名言は避けながらも世界観に対し踏み込んだ描写が成された点は大きく出たなとは思いました。でもこんだけできるならもっと早くにやってほしかった・・・